2012年3月12日月曜日

東明山 興福寺 - 長崎県長崎市

長崎電鉄公会堂前駅から徒歩約10分

興福寺は日本で最初の唐寺。1620年に創建。崇福寺、福済寺と合わせて長崎三福寺の一つ。浙江省・江蘇省出身者が建てたため、南京寺とも呼ばれた。

長崎の唐寺は、キリスト教禁教令により長崎に在留していた華僑にもキリシタンの疑いがかかったことから、仏教徒であることを証明するために建てられた。のちに隠元禅師が渡来後住職として一年滞在した寺院でもある。








山門
最初に建てられたものは焼失し、現存するものは1690年に再建されたもの。








魚板
正式の名称は「はんぽう」。僧達に飯時を告げるために叩く板の魚。長年にわたって叩かれていたため、腹部がすり減っている。








大雄宝殿
現在の建物は、1865年に暴風で大破した為、1883年に再建されたもの。すべて中国技術者の手による純中国様式。








本尊は釈迦如来。
準提観音菩薩と地蔵王菩薩が脇に立っている。








氷裂式組子の丸窓
組子とは、釘を使わずに木を組み付ける技術のこと。明末期の建築様式の特徴でもある。創建当時は組子裏側全面が硝子張りになっていたが、第二次世界大戦時の原爆投下で吹き飛んでしまった。戦後修復されたが、硝子部分は出来ず、板張りの状態で修繕を終えた。








媽祖堂
媽祖は海上安全守護の女神で、唐船には媽祖の小像を祀るのが常だった。長崎港在泊中は由縁の唐寺の媽祖堂に奉安していた。
長崎の唐寺は、最初、媽祖堂として発足したと言われている。















Google Map 興福寺

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